( PHILOSOPHY )

人は、ふれることで

未知の世界と出合う。

人は手を使うことで
世界を変えてきた。

ふれる。つかむ。感じる。創造する。

手を通して世界を知り、
あたらしい価値を生み出してきた。

道具を生み、技術を生み、
社会やくらしを進化させてきた。

誰もがAIを使えるようになり、
ロボットへの期待が高まる時代。

まるで指先のように動く
ロボットの手は、
仕事の現場からできることを
ひとつずつ広げていく。

その可能性は
わたしたちの生活の中へと広がり、
ときに人にはできないことにも
応えていく。

ロボットハンドが、
人とともにある日常へ。

未来は、遠くにあるものじゃない。
手の届くところから変わっていく。

( MESSAGE )

Co-Founder

小山 佳祐

大阪大学大学院基礎工学研究科
招聘准教授

従来の工業用ロボットは、あらかじめ定義された動作を正確に実行する点において優れているものの、イレギュラーな状況への対応は限定的でした。どうしたら柔軟に対応できるようになるのか。そこで、私が注目したのが「手」です。

人間は視覚だけでなく、さまざまな感覚情報を統合しながら、対象の状態を把握しています。だからこそ適切な動作を柔軟に選択できる。そして、その多角的な情報インプットの鍵を握っているのが「手」なのです。「手」は「つかむ」だけでなく、「感じる」役割も担っている──この観点から、真の汎用性を備えた工業ロボットの最適解として、ハンドという構造を採用しました。

さらに人間は、手を用いた動作の過程で得られる経験をもとに、作業の精度や効率を高めていきます。私たちは、このプロセスを取り込み、使うたびに経験が蓄積され、動作が自律的に最適化されていくロボットハンドの実現もめざしています。

現時点では、特定の作業を得意とする専用機としての実装からスタートしていますが、適用範囲を段階的に拡張していくことで、汎用性や対応力はこの先、飛躍的に広がっていくものと考えています。その延長線上には、従来はロボットハンドによる対応が困難とされていた領域への適用だけでなく、人の身体ではできない、新たなアプローチの“手仕事”が実現される可能性もあります。

人のパートナーとして、新たな「手」として、ロボットハンドの役割は私たちの想像を超えて拡張していくはずです。

( 略歴 )

  • 2025年10月~

    大阪大学大学院基礎工学研究科招聘准教授

  • 2019年10月〜

    大阪大学大学院基礎工学研究科助教

  • 2019年10月~2020年3月

    東京大学大学院情報理工学系研究科客員研究員

  • 2019年4月~9月

    大阪大学大学院基礎工学研究科招聘教員

  • 2017年~

    東京大学大学院情報理工学系研究科特任助教


( AWARD )

  • 2024年

    日本ロボット学会学術講演会第5回優秀講演賞

  • 2022年

    日本ロボット学会学術講演会第3回優秀研究・技術賞

  • 2020年

    日本ロボット学会学術講演会第1回優秀研究・技術賞

  • 2020年

    日本機械学会ロボティクスメカトロニクス部門ROBOMECH表彰(学術研究分野)

  • 2019年

    日本機械学会ロボティクスメカトロニクス部門ROBOMECH表彰(学術研究分野)


( PROJECT )

  • NEDO 第5回DTSU支援事業STSフェーズ「現実世界で自ら学ぶティーチングレスロボットハンドの開発」
    (株式会社Thinker・阪大共同研究プロジェクト,主任研究者)

  • NEDO SBIR推進プログラム(一気通貫型,フェーズ2)「近接覚センサー技術を用いた中食向け低コスト・高速ピッキングシステム」
    (株式会社Thinker・阪大共同研究プロジェクト,主任研究者)

  • 令和6年度Go-tech事業「ばら積みピッキング用途に対応した、高速手探りロボットハンドの開発」
    (株式会社Thinker・阪大共同研究プロジェクト,主任研究者)